出会いを重ねて建築家の彼と紫陽花

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建築家の彼と紫陽花

今回の彼とは近所de大人関係で出会いました。
なんか、結果的にはそのサイトで出会わなくても・・という感じなのですが、
彼の職業はなんと建築家。といってもまだ卵です。
歳は私のひとつ下で、メールはあまり頻繁にしてたわけではないのですが、
2ヶ月近くはゆっくりとしたペースで仲良く喋るようになっていきました。

彼は建築家として独立することを目指す立場で、まだいち建築設計事務所のスタッフ。
でも、27歳にしてもう一級建築士の資格まで取得しているとのことで、
やっぱり頭が切れるっていうのはこういうことなのかなぁなんて思ってました。
なにせ、メールの内容もとっても丁寧だし、雑学が豊富。
女性ってやっぱり暮らしのこととか、デザインのこととか、
家具や雑貨を含めていつも気になるもの。
私も広告のデザインをしている関係で、ある程度話は通じる場面もあったので、
なんだか年下の彼なのに、とっても頼りになる気がしてついつい友達のように
親しくなっていった気がします。

今回のデートは、私の「ゆっくりした時間で癒される場所」というリクエストに、
（なぜかホントに友達のようにワガママ言ってしまって）
鎌倉デートに連れて行ってくれました。出会い系なのに？とは自分でも思いましたけど。
待ち合わせは私の都合で水道橋。
彼は車で迎えに来てくれて、一緒にドライブがてら出発しました。
といっても、待ち合わせたのは午前10時。
実はこんなに早くに待ち合わせたのは初めてで、ホントに朝支度しているときも、
「今日って出会い系で知り合った男性と会うんだっけ？」と、ちょっとよく分からないくらい。
なんだか、本当の彼氏彼女のデートみたいな感じがしていました。

色々な話をしたけれど、今回の彼は建築家として仕事をしているとのこともあり、
どっちかというと私が話し役のように質問ばっかり。
お施主さんとどんな話するの？とか、コンクリートの住宅って住みやすいの？のように、
やっぱり、人の生活と密接に関わる仕事をしている人には、
普段、いち生活人としての疑問などがいっぱい聞けるチャンスでもあったみたいです。
彼は色んな私の質問に丁寧に答えてくれて、しかも脇の知識もくれる。
とても年下の男の子とは思えなかったけど、真剣に尊敬できるような気さえしてました。
ちなみに彼の容姿の方は、こっちは年下っぽく、しかも大学生みたいに可愛い感じ。
27には見えないなぁなんてちょっと言わなかったけど思ってました。ごめんね。

12時前には鎌倉周辺へ。彼はこの日のために色々調べてくれたようで、
まずはカフェ兼レストランのようなところに行きました。
0467というカフェ（名前の由来は判りません）で、古い民家を再生したつくり。
若い女性のお客さんが多く、お料理やデザート等もとってもオシャレでした。
ちなみに私が食べた「しらすサンド」はとっても美味しかったですよ。
彼曰く、古民家をこういう風に再生して用途を変えることは今後かなり多く、
彼もそういう物件を扱うことも増えてきたそうです。建設の仕方なども解説してくれました。
なんか、店のチョイスとかも彼っぽい気がしました。
この店は鎌倉の住宅街の一角にあるんです。しかも、ちょっと遠目からはカフェに見えない。
なんか、隠れた雰囲気のカフェだから、とっても落ち着いた気がしましたね。

その後はちょっと歩いて報国寺へ。
竹林がとてもキレイで、小屋？で水の音を聴きながら抹茶をいただき、
しばらく一緒に時間を忘れてゆっくりと過ごしました。
竹林はその景色を左右に首を振ってみるだけじゃ解りませんね。
上を観て、初めてその竹林の雄大さが伝わってきます。これも彼のアドバイスでした。
お寺は少し小さいですが、岩壁に囲まれた竹林の中にいると、いつもの都内の雑踏が
別世界のようでした。
その後はすぐに長谷寺へ。ここが今日のメインです。
長谷寺は紫陽花が有名。ちょうど紫陽花のシーズンの最後で、
少し魅落ちた感も地元の人にはあるのかもしれませんが、
観光客はとても多い。紫陽花が無数に並ぶ階段を登るには、多くの観光客でごった返し、
みんなが列をつくっていました。整理券まであるんですよ。順番に呼ばれるんです。
紫陽花はピンクあり、紫あり、その後ろに多くの緑の葉が花を守るように茂り並んでいて、
なんだか急な斜面なのに、そこに乗ってフワフワと紫陽花の絨毯の上で眠れるかのように
見えました。紫陽花って近くでみるとホントにキレイです。
花びらも思ったより全然柔らかいし、匂いもうすく甘くてとっても癒される。
で、そう、その紫陽花の階段を登った上からの海の眺めが最高でした。
海風もそんなに強くないし、サーファーは多いし、海岸線も斜めに見える位置なので、
なんだかテレビ取りみたいなくらいの光景でした。まだ行ったことない方はオススメです。
ちなみに一年前に会った思い出のサーファーの彼は葉山だったから、少しそのことも
思い出していました。建築家の彼には内緒でね。（いまバレましたけど）
長谷寺は大きな庭園という感じでしたね。階段は少し多いけど、そのレベルを変える度に多くの
景色を楽しめるという感じがします。
彼にはお寺の構造？も解説してもらいました。さすがって感じです。
伝統工法？というのは釘を使わずに組むそうで、お寺が地震などに強いのは、
その組み方に粘りがあるからだそうで、大きな揺れが来ても一気には倒れないそうですね。
今の住宅はプラモデル化しているから、接着剤でついた箱みたいなもの。
やっぱり、昔ながらのしっかりしたつくりが一番安全だとのことです。ごめん違った？

その後はまたまた彼の案内で家具・雑貨屋さんへ。昔ながらの家具をリペアし、
結構高価な値段ですが、味があってついついほしくなります。
ちょっと名前を思い出せませんが、江の電の線路を踏切じゃないところを渡って行くんです（！）
さすがにビックリしました。線路を渡らないと店に入れないんです。
これって建築の許可下りるの？ってつい聞いてしまいましたが。結局なんでだったかな。。

その店は海岸の近くでした。そのまま夕日が観れるので、歩いて海岸へ。
江ノ島に隠れそうな太陽がとっても美しくて、しばらくは二人で無言で見入ってしまいました。
本当にいい天気で良かったなって思いましたね。

夕食はちょっとフランクな感じのアジア料理へ連れて行ってくれました。
小さな料理店でしたが、私は女性なのにアジア料理が大好きで、パクチーも大丈夫。
辛いのも結構平気なんです。
実は、その店も、メール当初に言ったらしい私の好みをちゃんと覚えてくれてたんです。
もう、ホントに今日は彼のデートプランに脱帽といった気がしました。
行くところ落ち着いた綺麗な景色ばかりで、食べ物は美味しい。
その上、彼が色々建物や風景、庭園、花、地域など、色々解説してくれて、
勉強にもなるし、何でも私の疑問に答えてくれるし、なんか彼も無理するわけでもなく
いつも自然体で接してくれて、喋りやすいし楽しい。笑顔も優しい。
なんかちょっと和み系な自分のお兄ちゃんみたいな気がしました。
私は一人っ子なので、こんなお兄ちゃんがいたらいいなと思いましたね。

夕食後は少し鎌倉の駅周辺を歩き、ミルクホールというカフェバーでゆっくり。
ちょっと独特な雰囲気で、昭和っぽい時間が流れるカフェバーです。
明かりもとっても緩やかで、デートにはいいだろうなーって場所です。
でも、女性だけで行くとちょっと恐いかな？

実は、今回の彼とはこれで終わりです。セックスには至ってません。
確かに、このブログは先に観てもらったけど、そっちの話なども事前にも当日にもしてません。
もちろん、いままでにセックスに至らない男性との出会いいくつかありました。
このブログの趣旨上、というか、次に会うことになるかもしれない男性に、
しっかりとした私の意図を知ってもらうはずのブログなので、いままでこういう
体を重ねなかった男性との出会いは書かないでいました。というか、そもそも
お互いの行き違いもあって思い出に残る・・とまでは正直思わなかったということもあります。
（それは本人にも伝えています）
でも、今回の彼とのデートは本当に楽しくて、優しくて、久しぶりに柔らかい温かな思い出
になりました。色々な風景が美しくて、眼に優しくて、視界いっぱいに映っていました。
そして、彼の後をずっと一緒に歩いて、常にずっと自然に気を使ってくれて、頼れて、
でも、何だか親しみやすい可愛い笑顔。正直、ちょっと好きになりそうかもしれない。
こんなことを書いてると、またちょっと彼を思い出して目の力がなくなってきます。
帰りは、この出会いの中で初めて自宅の近くまで送ってもらいました。
もちろん自宅の目の前は避けましたけどね。
実は、いまも少し想っています。もう一度会えたらどんなに嬉しいかなって。
もっと手を繋いでいればよかったって思っています。
こんなこと、こんなに正直にここに書いていいのか分からないけど。
彼はちょっと普通の人とは違う気がしました。きっと建築家って職業は、技術力やアイデアが
必要で、世の中のメディアの評価は専らそれを含めたデザインで決まるけど、
本当は一番は「話しやすいこと」なんだと思いました。
特に、家を建てるひとなんかは、何でも恐れずに素直に話せる人がよいのだと思いました。
建築家ってたぶんとっても特殊なものなんですね。職業っていう感じじゃなかった気がします。
私ももし家を建てることがあったら、ぜひ頼みたいと思いましたね。

で、今回もちゃんと連絡は絶っています。
一応、私の中では決めたルールだから。
このブログに対して情報になる方とはその後もメールだけはしますが、
今回の彼などの柔らかい素敵な思い出に残る彼とは、やはり絶ってみようと思っています。
こんなインターネットの世界から、恋愛が始まることもしばしばあるような認識もありますけど、
私にとっていまはまだ違う気がしています。
なんて言っていいか分からないけど、ただありがとうとだけ言いたい思い出です。
あまり考えて書きすぎると好きになってしまいそうなので、
これで終わりにしておきたいと思います。

【2007/06/14 23:39】 | 未分類 | TRACKBACK(0)

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